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ホワイト・シェパード?

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2003年1月より、新犬種認定

「翻訳いろいろ」にも掲載しましたが、ホワイト・シェパードが2003年1月より新犬種としてFCI に認定されました。認定はホワイト・シェパードでも、ホワイト・ジャーマン・シェパードでもなく、「ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ(仏語原名:Berger Blanc Suisse 以下BBSと表記)」という犬種名で、原産国はスイスになりました。
しかし、FCIの加盟国は欧州・南米を中心にした80ヶ国で、これまでWS原産国と紹介されてきたアメリカは加盟国ではありません。AKCやUKC・AWSAがFCI認定にどのように対応するかは判りませんが、去年までは皆ホワイト・シェパードだったのに、これからはホワイト・スイス・シェパード・ドッグとして認められる犬/認められない犬/ジャーマン・シェパードの白等々バラバラになる可能性があるので、当HPではホワイトシェパード(WS)という呼び方を引き続き使用します。
JKCはFCIの加盟団体なので、BBSを認めますが登録するか否かは別です。また血統証のある犬であっても、 血統証がJKCもしくはFCI加盟団体が認めたクラブ発行のものでなければ純血種とは認められません。JKC等FCI加盟団体に純血種と認められることが重要な場合は、JKCや購入元のブリーダーに良く確認して下さい。



このページ作成の動機(以下2003年以前の状況です)

「シェパードって黒や茶でしょ?」と思っていませんか?
ジャーマンシェパード(以下色付きのシェパードをジャーマンシェパードGSDと表記)としては、“不良品”扱いになる白は、日本では厄介者扱いされ、日本語での情報がほとんどないようだった(1990年代当時)ので、この美しい犬への偏見が少なくなり、世間に広く認識されるようになれば良いと思い、このページを作ることにしました。

ホワイトシェパード(以下WSと表記)は、日本で言われるような珍しい犬種ではありません。アメリカの雑誌にはいくつもブリーダーの広告が載っていて、
希少犬種・珍犬種といった扱いはされていません
最近は日本でもWSを扱うペット業者も出てきています。ハスキーやリトリバーが一時大流行して、 金儲けの手段として高値で取引され、結果不幸な犬が増えてしまったように、この犬が同じ運命を辿らない為に、 国内で入手しにくく、個人輸入してでも飼いたい、という気持の人だけが飼うという、数年前の状況のままの方 がいいのかな?とも思います。しかし、今では犬種図鑑にも載っており、メディアで紹介され、飼いたいと思って いる人がかなりいるようですし、現実にはWSの子犬1頭に100万円近い額を提示してくる人や、発情のたびに 交配するパピーミルブリーダーが既にいますので、このHPが賢い購入者として正しい判断を下す手助けになればと思っています。



ホワイトシェパードって?
Adaan 生後3ヶ月
ロングコート 

3months old long coat pup純血種として認めていない国が多い為、様々な犬種名で呼ばれていますが、写真のように白い毛色のジャーマンシェパードのことです。
アメリカではホワイト・シェパードもしくはホワイト・ジャーマン・シェパード(WGS)と呼ばれ、ヨーロッパではアメリカン・カナディアン・ホワイト・シェパード(ACWS)とも呼ばれていますが、呼称が違うだけでWSもACWSも犬種としては同一です。主に北米で繁殖されて来ており、現在のところ原産国はアメリカと紹介されることが多いようです。(注!2003年より犬種として認定されたため、状況が変化しています

日本ではまだあまり知られていないようですが、北米・欧州ではもちろん、ブラジル・南アフリカ・オーストラリア・マレーシア等世界中で飼われています。希少種どころか、アメリカだけでも万単位の頭数がいます。(「翻訳いろいろ 登録頭数」参照)

元は毛色以外はジャーマンシェパードと何ら変わりませんでしたが、ジャーマンシェパードとして認められなくなり、厳格なスタンダードのない中で繁殖されてきた為、性格・体格等ブリーダーの好みが反映され、現在ではジャーマンシェパードと全く同質とは言えなくなっているようです。(例:背中が水平・攻撃性のない性格)アメリカでは大きい方が良い、という風潮があるため(特にシェパード)、体重100ポンド+(45kg以上)を売りとするブリーダーも多くいます。



ホワイトシェパードって幻?

世間では何故か、「大変珍しい」とか「幻の」とか、ホワイトシェパードには何かと形容詞を付けたがるようです。(ーー;)
確かに現在日本にはあまりいませんが、でもそれだけのこと。絶滅の危機に瀕しているわけでも、数千頭に1頭しか生まれない突然変異でもありません。AKC登録頭数からも判るように、アメリカだけでも毎年5000頭前後が登録されています。日本にいない=幻、ではありません。数万頭いる犬を「世界でも稀な」と呼べますか?
ちなみに
オーストラリア・ホワイト・シェパード協会では、「珍しい(rare)」と表現するのを禁止しています。

もし日本に(あまり)いない=幻、と呼ぶなら、何でもそう呼べます。
例えば、Shiloh Shepherd dogやKing Shepherd dog。(ただのデカいGSDと思われてる?)「え〜、そんな色もいるの?」つながりなら、白いアメリカン・ショート・ヘアー(猫)とか。アメショーはスタンダードで認められている、という点で異なりますが。
存在を知らないから幻と呼べるか、というとちょっと違うのです。
ホワイトシェパードは、まるでホワイトタイガー・ホワイトライオンといったような、他の動物の白い個体と同様に認識されているみたい。

1万歩譲って、ホワイトシェパードも幻だとしましょう。しかし、同じ幻でも、ホワイトタイガーやアルビノの野生動物は貴重だと保護されるのに、シェパードは「好ましくない色」と抹殺されてしまうのは何故?

一番理解に苦しむのは、自分の愛してやまない犬が産んだ子犬を、「好ましくない」という理由で殺してしまえるブリーダー達。残念なことに、日本のジャーマンシェパードのブリーダーほとんどがこれに当てはまるのは、日本でのホワイトの現状を見れば明らかでしょう。彼ら全員が、喜んで白い子犬を処分しているとは思わない(思いたくない)けれど、「生かしてあげられないのかな?」と疑問に感じないとしたら非常に怖い。繁殖をするのであれば、交配の結果がどんな子犬であれ、その犬の一生涯に責任を持って欲しいです。毛色はもちろんですが、治療が確立していない病気があった、耳が聞こえなかった、例え片目や肘下が無かったとしても、きっちり面倒を見て欲しい。お金の掛かる売れない犬をそんなに飼う余裕はない?じゃあ繁殖なんてやめて下さい。

世界で数万頭存在するイヌを、「世界でも大変珍しい」と形容する利点って、一体何なのでしょう?人と違う物を持っている、という自己満足?個人の飼い主さんならまだしも、業者・自称ブリーダー・メディアがそういうのは、勉強不足も甚だしく、高く売りたいだけじゃないの?と思ってしまう。ホワイトをジャーマンシェパードのように見かけないのは、失格欠陥だからと我々が排除してきたからなのに、そんな歴史にも触れず(もしかして知らないとか?)、知られるようになってきた今頃、「幻の」と持てはやすのってオカシクないですか?
私がこの形容詞に眉をひそめるのは、それを口実に、信じられないような値段をつける人を助長するのと、純粋に犬を愛する気持ちの無い人達に関わって欲しくないから。
前述の値段は、私が実際に提示された金額ですが、ちなみに海外でのホワイトシェパードの子犬の価格はUS$500〜1000程度。日本の犬の相場価格は海外に比べて高いので、この価格は安く見えると思いますが、普通のジャーマンシェパードと大差ない価格と思って下さい。このことからも、ホワイトが幻ではなく、ジャーマンシェパードと同様に存在する、ということがわかると思います。
単に「珍しいものが欲しい」という皆様。ホワイトシェパードはすでに世界中にたくさんいますよ。


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